ShopifyでECサイトを運営している方、またはこれから始めようと考えている方へ。決済方法の選択って、お店の使いやすさや売上を大きく左右する重要なポイントですよね。特に、Shopify専用の決済サービス『Shopify Payment』について、実際のところどうなのか、本当に自分のビジネスに合っているのか、気になっている方も多いと思います。
結論から言うと、Shopify PaymentはShopifyでお店を運営する方にとって非常に便利な決済サービスです。ただし、導入前にはメリットだけでなく、注意すべき点もしっかり把握しておくことが大切です。
この記事では、『Shopify Paymentとは何か』という基本的な説明から、導入することで得られる5つの具体的なメリット、そして見落としがちなデメリットまで、導入を検討中の方に必要な情報をまとめて解説します。記事を読み終えるころには、あなたのECサイトにShopify Paymentを導入すべきかどうか、判断できるようになるはずです。
Shopify Paymentとは?ECサイト運営者が知っておきたい基本
Shopify Paymentの仕組み
Shopify Paymentは、ECサイト作成プラットフォームのShopifyが提供する専用決済サービスです。Shopifyストアに最初から組み込まれているので、別途決済会社と契約する必要がなく、クレジットカード決済をすぐに導入できるのが最大の魅力です。お客さんは他のサイトに移動することなく、あなたのお店の中でそのまま支払いを完了できます。この流れの良さが、購入率アップにもつながります。
Shopifyの決済サービスの種類と特徴
Shopifyでは、Shopify Paymentをメインに、お客さんがサクッと決済を済ませられるShop Payという機能も用意されています。Shop Payは、一度クレジットカード情報を保存すれば、次回からはパスワード入力なしで高速チェックアウトできるサービス。買い物体験がグッと良くなります。もちろん、PayPalやGoogle Payといった他の決済サービスとも連携できるので、お客さんのニーズに合わせて色々な支払い方法を用意することも可能です。※ただし、Amazon payは2025年1月をもってサポートが終了していますので、注意してください。
他の決済サービスとの違いとShopify Paymentを選ぶ理由
Shopify Paymentと一般的な決済サービスの一番の違いは、Shopifyプラットフォームとの連携の深さです。他の決済サービスが外部サービスとして接続されるのに対し、Shopify PaymentはShopifyシステムに完全に組み込まれています。そのおかげで、管理画面がすっきり一つにまとまり、売上や注文状況をリアルタイムで把握しやすくなります。また、導入の手軽さや、Shopifyプランに応じた低めの決済手数料も、選ばれる大きな理由です。
Shopify Payment導入の5つのメリット【売上向上と効率化の鍵】
メリット1:決済手数料が安く、コストを抑えられる
Shopify Paymentを導入する最大のメリットの一つが、決済手数料の安さです。これにより、ECサイト運営にかかるコストを効率よく削減できます。Shopifyの契約プランがグレードアップするほど手数料率も下がるので、売上が伸びるにつれてさらにお得に利用できるようになります。
Shopifyプランごとの手数料率比較
オンラインショップ運営では、決済手数料が重要なポイントです。Shopify Paymentsの手数料は、プランやカードの種類によって変わります。主な手数料は以下の通りです。
| プラン | Visa/Mastercard 国内カード | JCB | American Express/海外発行 |
|---|---|---|---|
| ベーシック | 3.4% | 4.15% | 3.9% |
| スタンダード | 3.3% | 4.1% | 3.85% |
| プレミアム | 3.25% | 4.05% | 3.8% |
| Shopify Plus | 3.15% | 3.75% | 3.75% |
※2025年7時点
主なポイント
- プランが上がるほど手数料が安くなる:上位プランほど手数料が下がり、利益を確保しやすくなります
- 初期費用ゼロ:Shopify Paymentsの導入に費用はかからず、気軽に始められます
- 振込手数料も無料:売上金の振込に追加料金は発生しません
- 他の決済方法よりお得:Shopify Payments以外の決済サービスを使うと、追加で0.2%~2.0%の取引手数料がかかるため、コスト削減効果があります
メリット2:注文管理と決済管理をShopifyで一括処理
Shopify Paymentを使えば、注文受付から決済状況の確認まで、すべての管理業務をShopifyの管理画面だけで完結できます。複数のシステムを行ったり来たりする手間がなくなり、作業効率が大幅にアップします。お客さんごとの購入履歴や決済状況も一目で分かるので、問い合わせ対応もスムーズです。
メリット3:不正利用防止機能がしっかりしている
ECサイトでの不正利用は、お店を運営する上で大きなリスクです。Shopify Paymentには高度な不正利用防止機能が標準で付いており、怪しい取引を自動で見つけて、リスクのある注文にマークを付けてくれます。これにより、チャージバック(売上取り消し)による損失や手間を最小限に抑え、安全な取引環境を保てます。
Fraud Analysis機能とは?
Shopify Paymentの不正利用防止機能の中心となるのが「Fraud Analysis」です。この機能は、過去の取引データや様々な指標を分析して、注文が不正である可能性をスコア化して表示します。例えば、IPアドレスと請求先住所が違う場合や、短時間に大量注文が入った場合などにアラートを出すことで、事前にリスクを判断して適切な対応を取る手助けをしてくれます。
メリット4:主要クレジットカードに対応し、お客さんの利便性が高い
Shopify Paymentは、Visa、Mastercard、JCB、American Expressといった主要な国際ブランドのクレジットカードに対応しています。国内外の様々なお客さんが使い慣れた方法で支払いできるので、購入のハードルが下がり、お客さんの利便性が向上します。幅広い決済手段を用意することは、販売機会を逃さず、売上アップに直結します。
メリット5:海外販売にも対応しやすい(多通貨決済など)
グローバル展開を考えているECサイトにとって、Shopify Paymentは非常に心強いツールです。多通貨決済に対応しているため、世界中のお客さんが自国の通貨で商品価格を見て、支払いができます。為替レートの変換も自動で行われるので、海外のお客さんにも安心して買い物してもらえる環境を提供でき、越境ECの拡大をサポートしてくれます。
Shopify Paymentの注意すべきデメリット【後悔しないための確認事項】
デメリット1:一部の業種・商品では利用できない場合がある
Shopify Paymentはとても便利なサービスですが、すべての業種や商品で使えるわけではありません。法律や規制、またはShopifyの利用規約により、特定の商品やサービスではShopify Paymentが利用できない場合があります。導入を検討する際は、自分のビジネスがこれらの制限に当てはまらないか、事前にチェックすることが必要です。
利用が制限される具体例
利用が制限される商品やサービスには、違法なもの、規制対象の医薬品、アダルトコンテンツ、一部のギャンブル関連商品、高リスクな投資関連商品、特定の金融サービスなどがあります。これらのカテゴリーに該当するビジネスは、Shopify Payment以外の決済手段を検討する必要があるため、規約の詳細確認が重要です。
デメリット2:チャージバックリスクと対応について
クレジットカード決済を使う以上、不正利用などによるチャージバックのリスクは常に存在します。チャージバックが起きると、売上金額が取り消されるだけでなく、チャージバック手数料が発生することもあります。Shopify Paymentでも同様で、チャージバックが発生した際には、購入者からの異議申し立てに対応し、必要な証拠を提出する手間が生じます。
チャージバック発生時の対処法
チャージバックが発生した場合、Shopifyの管理画面から異議申し立ての詳細を確認し、関連する証拠(配送証明、お客さんとのやり取り記録、商品説明など)を提出する必要があります。Shopifyが証拠提出のプロセスをサポートしてくれますが、最終判断はカード会社が行います。不正なチャージバックからお店を守るには、正確な情報提供と素早い対応が求められます。
デメリット3:特定の決済方法(銀行振込、コンビニ払いなど)には対応していない場合がある
Shopify Paymentは主要なクレジットカード決済には対応していますが、日本でよく使われる銀行振込やコンビニ払いといった決済方法には、Shopify Payment自体には対応していません。これらの決済方法を提供したい場合は、Shopify Payment以外の外部決済サービスを導入、連携させる必要があります。ただし、簡単に導入できるので、ご安心ください。
Shopify Paymentの導入方法と利用開始までのステップ
導入に必要な設定と情報
Shopify Paymentの導入は、Shopifyの管理画面から簡単に行えます。「設定」メニューの「決済」セクションに進み、「Shopify Paymentを有効にする」ボタンをクリックするところから始まります。次に、ビジネスの詳細情報や口座情報などを入力していきます。
本人確認書類と事業情報の準備
Shopify Paymentを利用開始するには、審査のために本人確認書類や事業情報の提出が必要です。個人事業主なら身分証明書(運転免許証、パスポートなど)、法人なら登記簿謄本や会社の身元を証明する書類などが必要になります。これらの書類は、事業の信頼性確認と不正利用防止のために必須なので、事前に準備しておくと手続きがスムーズです。
審査プロセスと期間
一般的に、オンラインショップに決済システムを導入する場合、事前の審査を通過しなければなりません。ところが、Shopify ペイメントでは、導入時の審査プロセスが必要ありません。新しくアカウントを作成するなどの手続きも省略でき、管理パネルで簡単な設定を数回行うだけで、すぐに多様な決済方法に対応することができます。。
決済テストと公開前の確認事項
Shopify Paymentが有効になったら、実際にテスト注文をして、決済が正常に動作するかチェックすることがとても大切です。少額商品でテスト注文を行い、注文履歴、決済状況、入金予定日などが正しく表示されるか確認しましょう。また、お客さんがスムーズに購入できるか、サイトのデザインや決済の流れに問題がないかも、公開前に最終確認することで、トラブルを防げます。
Shopify Paymentに関するよくある質問(FAQ)
決済のサイクルは?いつ入金される?
Shopify Paymentで受け付けた売上は、通常、決済完了後数営業日以内(国や地域、ビジネス種類によって異なります)に指定の銀行口座へ入金されます。最短で5営業日、最長で11営業日には入金されます。
手数料の内訳はどうなってる?
Shopify Paymentの手数料は、主に「決済手数料」と「追加取引手数料」の2種類で構成されます。決済手数料は、クレジットカード決済が行われた際に発生する手数料で、Shopifyプランによって料率が変わります。追加取引手数料は、Shopify Payment以外の外部決済サービスを利用した場合にShopifyに支払う手数料です。この追加取引手数料は、Shopify Paymentを利用していれば発生しません。
Shopify Payment以外のおすすめ決済サービスは?
Shopify Payment以外にも、Shopifyストアで利用できる決済サービスはたくさんあります。例えば、世界的に広く使われているPayPalは、アカウントを持つお客さんにとって非常に手軽な決済手段ですが、日本国内においてはそれほど多く使用されていないため、海外のお客様向けになると思われます。
その他、GMOペイメントゲートウェイ、SBペイメントサービスなどもShopifyと連携可能です。提供したい決済手段の種類や手数料、サポート体制などを比較検討して選ぶと良いでしょう。

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